01'剱岳 北方稜線を少々

 

 7月20日から一泊で馬場島から早月尾根を通り剱岳へと登り、そして北方稜線の偵察を少々行いました。 (北方稜線は一般ルートではありません。)
 北方稜線の偵察では池ノ谷乗越まで行ければと思っていましたが、結局「長次郎の頭」手前までしか行けませんでした。しかし、北方稜線独特の雰囲気に少し触れることができて、剱岳の奥深さを感じた山行きでした。
早月小屋より  朝6時頃馬場島を出発して早月尾根を登ります。
 早月尾根は日本三大急登の一つです。早月小屋を超えたあたりまで視界のない樹林帯の中のただひたすら登るコースであり、スタミナ勝負の精神的にも体力的にも日本一キツい尾根ではないかと思います。
 今回は研究の為初めてビデオカメラも持っていったのですが、担いだ荷は合計約17Kg、つらい登りでした。
 お昼頃早月小屋に到着。
 写真は早月小屋手前の小ピークから見た剱岳です。
小窓尾根  早月小屋手前の小ピークから見た小窓尾根です。
 双眼鏡でよく見るとマッチ箱ピークあたりで動く人影がありました。
カニのタテバイ  次の日は早朝3時から登山を開始。
 写真は剱岳頂上手前から見た「別山尾根ルート」の難所「カニのヨコバイ」で、登山者の行列が見えます。
雪田
 剱岳頂上からいよいよ北方稜線に入ります。頂上は人で賑わっていましたが、北方稜線では人はほとんどいません。しかしちょうど登山者が2人いたので、離れずに行動しました。

 稜線から少し離れた長次郎谷側をしばらく進むと雪田があります。
 写真は雪田から剱岳頂上を振り返ったものです。
八ツ峰  長次郎コル手前から見た八ツ峰。
 長次郎谷全体にはクライマーの掛け声がこだまし、独特のとても神聖な雰囲気が感じられた空間でした。
長次郎のコル
 長次郎のコルです。
 写真右側は長次郎谷左又で、雪渓の始まりが写っています。写真左側は池ノ谷右又、写真には写っていませんが、するどく切れ落ちています。しかし、ここから池ノ谷へと下るルートもあるそうです。

 剱の帽子から長次郎のコルに降り立つには最後にいやらしいガリーを通過しなければいけません。コルに降り立ち、さらに長次郎の頭に向かってザレた斜面を登ります。
長次郎の頭  ザレた斜面を登りきり、基部付近から見上げた「長次郎の頭」です。
 剱岳頂上からずっと離れず行動していた2人の登山者は「長次郎の頭」をゆっくりとトラバースしてゆきました。しかし自分はできないと判断。そこで引き返しました。
 剱頂上から三ノ窓までの北方稜線でキツいポイントは三ヶ所、@長次郎の頭。A長次郎頭直後のギャップ。B池ノ谷ガリーだそうですが、結局1つ目のポイントで断念してしまいました。

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